皆さんこんにちは。
東京都品川区大井町にある大井町駅前歯科クリニック院長の大倉です。
歯医者さんに初めて行ったとき、問診票を記入すると思いますが、その内容を詳しく覚えていますか?
問診票の中には既往歴(今までかかった病気)や服薬情報(飲んでるお薬)を訊いている項目があります。
なんでむし歯を治すだけなのに、全身のことを聞かれるのだろうと思ったことはないでしょうか。
それには以下の大事な2つの理由があります。
理由①院内で持病の発作等が起こった場合に速やかに対処するため
理由②服薬している薬によっては歯科治療が出来ず、休薬が必要な場合があるため
歯科で注意すべき病気やお薬についてまとめました。
ご自身や周りの大切な方を守るためにもぜひ知っておいてください。
骨粗しょう症
BP製剤を服用している場合、
「外科処置ができない」「治療後に顎の骨が壊死する」といった可能性があります。
休薬の必要がでてくるので、必ず初診時や治療前に歯科医師・スタッフまで伝えてください。
血液をサラサラにする薬
高血圧の治療をしている方などは血液の流れをよくするために、血液をサラサラにする薬を飲んでいると思います。
血液がサラサラ=血が止まりにくい状態になっているので、抜歯などの観血処置には
十分な止血と予後の観察が必要になります。
ステロイドの長期使用
免疫機能が低下するため、感染予防のために抗生物質等の追加が必要になることがあります。
喘息
痛み止めの種類によっては喘息の発作が出てしまう可能性があります。
別の種類の痛み止めを処方致しますので、必ず歯科医師・スタッフに伝えてください。
抗がん剤治療・放射線治療
免疫機能が著しく下がり、感染症のリスクが高まるため、
歯科治療のタイミングは担当医師への確認が必要になります。
歯は全身の健康と深く関わりがあります。
お口の中だけのことではないので、必ず初診の段階で既往歴と服薬情報を教えてください。
患者さんの中には、どのようなお薬を飲んでいるのか、ご自身で理解しきれていない方もいらっしゃいます。
そんな時は、おくすり手帳をご持参いただくのが確実です。
安全な歯科治療のためにもぜひご提示をお願い致します。
みなさんのご来院をスタッフ一同、心よりお待ちしております。