母と子の歯育て【妊娠期①】

皆さんこんにちは。

東京都品川区大井町にある大井町駅前歯科クリニック院長の大倉です。

 

日本の伝統的な祝い事に、生後100日を祝う「お食い初め」があります。
その祝膳にのせる「歯がため石」は、赤ちゃんに石のような丈夫な歯が
生えますようにという願いが込められています。
歯が丈夫な人は長生きできるとされていて、
80歳で20本以上の歯を保っている人は、元気でいきいきしているという調査結果が出ています。
歯は、お母さんのおなかの中からすでに育ち始めています。
なんでもおいしく食べられる丈夫な歯を育てるために、子どもの成長に沿った適切なケアを行っていきましょう。

 

【妊娠期①】

妊娠中は、女性ホルモンの作用で、唾液がネバネバしてお口の中を洗い流す働きが低下し、
口腔細菌が増殖・変化してむし歯や歯周炎になりやすくなります。
つわりのために歯みがきができない、食事の回数が増えるなど、
お口の中の環境を悪化させる要因も増えて、リスクが高まります。

親知らずの抜歯

妊娠前に歯科を受診した際、親知らずの状態を診てもらってください。
診察やレントゲン写真で、むし歯にかかっていたりが分かったり、
歯肉の炎症を起こす可能性が高い場合は、事前に治療や抜歯することをおすすめします。

歯周病によるリスク

歯周病が怖いのは、歯周病が重症化するとおなかの赤ちゃんにも影響することです。
早産や低体重児出産(体重2500g未満で生まれる事)のリスクが高くなります。
適切なケアによって、歯周病を予防・改善しましょう。

 

妊娠中のお口のケア

妊娠中は体調不良などで、日常生活での制約が多くなり、
お口のケアが不十分になりがちです。
この先何十年も使う歯なので、適切なお手入れで大事にしましょう。

 

ケアのポイント

①妊娠初期(0~15週)
つわりのために歯ブラシを口に入れられない時は、
無理せず洗口剤などですすぎましょう。
気分が良い時はヘッドが小さめの歯ブラシを使い、できる範囲で磨きましょう。

②安定期(16~27週)
つわりがおさまり、安定期に入ったら「マタニティ歯科検診」を受けましょう。
歯肉の腫れや出血、むし歯による歯痛など異常がある場合は、この時期に受診します。
歯科で使う麻酔は使用量がわずかなので、胎児に影響はありません。
治療希望の方はお気軽にご相談ください。

③妊娠後期(28~39週)
正しい歯みがきをしっかり行います。
強い痛みなどの緊急性がない場合の歯科治療は、産後に行うことも検討してください。

 

妊娠中はどうしても女性ホルモンの影響でお口の環境が悪くなりがちです。
ご自身でのセルフケアと、歯科医院での定期的なクリーニングで、
お口の健康だけでなく、母体・胎児の全身の健康を守りましょう。

当院でもしっかりサポートいたしますので、
どうぞお気軽にご来院ください。

スタッフ一同、みなさんのご来院を心よりお待ちしております。